ヒーリングさせて頂きました その一

時々、ヒーリングをさせていただく。
今回のヒーリングは、させてもらった私のほうが色々体験してしまったので、
クライアントさんの了承を得て、ブログに記録しまするです。
3回連続での記録です。
 
今回のクライアントさん、実は私の方で見た前世で会った人、と認識していた方でした。
ヒーリングさせていただいている最中、ヒーリングの内容ではなくて
その前世の続きをずっと見ていました。
ちなみに、その前の方の前世はコチラ(←クリックでその話にジャンプ)。
 
初め、レイキを送っているとき、相手(クライアントさん)のイメージがあまりにも遠く、
「こりゃ、本当に遅れているのだろうかー」
と不安になりました。
ふとすると、イメージの中で抱きしめてしまえばいいのでは?という気になり、抱っこするような感じにしてみた。
と、突然、景色が変わって、薄暗い室内の中のイメージが頭の中に発生。
相手の方は、金髪ストレート、おかっぱの女性に変化。
これは・・・前に見た、前世の映像だ!と。
私のほうは、黒髪に褐色の肌、締まった体の男性に。
 
布製の、テントのような家の中にいた。
薄暗く、夜であることが分かった。
女性が部屋の隅で、うずくまって声も漏らさず泣いていた。
その女性は、私が戦利品として手に入れた女性で、
彼女との間にできた息子が彼女に心配そうに寄り添っていた。
子供はまだ、せいぜい3歳ぐらいだろうか。
私が彼女の左肩に手を乗せると、驚いて私を振り返った。
私はそのまま彼女を後ろから抱きしめた。
小さな体を抱きしめると、申し訳なさと、哀れみと愛情と、いろいろな感情が湧き上がってきた。
周りはまったく知らない人間ばかり、言葉も通じないこの場所で、
私の子供を生んでも私の心には入ることもなく、
孤独の中で気を張って生きてきたのだろう、という思いが湧き上がった。
そして、私も泣いた。
彼女は驚いているようだったが、私に抱きしめられるままうずくまった姿勢で、一緒に泣いた。
 
おそらく、その頃から彼女は自分の妻なんだ、という意識が生まれ始めたように思う。
あるとき、私は彼女を自分の部屋に呼んで、自分の言葉を教えようとした。
私たちは言葉が違うので、話が通じないため、声を出してコミュニケーションをとったことがない。
私の突然の変わりようと、おかしな動きに彼女は驚いたようだ。
何事かという呆気に取られた顔で私を見ていた。
それに対する自分が気恥ずかしく、可笑しかった。
しかし、私は真剣だった。誠意を示したかったのだと思う。
彼女はすぐに、私の意図を理解してくれて、徐々に言葉を覚え始めたようだった。
彼女は元々聡明だったのだろう、と思う。
 
あるとき、夜、テントが炎上した。
私たちの民族は常に移住を繰り返しており、モンゴルの移動式住居のような、布製のテントに住んでいた。
火の手は大きく、いくつものテントを焼いたようだ。
真っ暗な夜の中で、轟々と上がる炎が見えた。
私は、金髪の彼女を必死に探した。
すぐに見つかり、息子の手を引いて、煤のようなものがついた汗のにじむ顔で私を見上げた。
必死に逃げてきたのがわかった。
私は、その顔を見てホッとすると、ある考えが突然ひらめいた。
そして彼女に
「行け、今だ。お前は自由だ」
と言った。
彼女の故郷は私が侵略したのだと、強く自覚し、その思いが消えることはなかった。
兄弟や親と離れ、言葉も分からない人々に蹂躙され、定住することなく連れ回され、あまつさえ子まで生んだ屈辱を思った。
すべてを忘れて故郷へ帰るんだ、という思いで私は彼女に告げた。
その私に対し、彼女はまっすぐに、強い瞳で私を見据えて
「いいえ」
とはっきり告げた。
そして、息子を彼女は右腕で強く抱き寄せた。
彼女が今まで見せた中で、最も強い意思表示だった。
ここにいる、と強く主張しているようだった。
私はそれを見て、一生この女のために生きよう、と決意した。
そのとき、おそらく、彼女の故郷の人々は何処かで、もしくは私の部族の中で奴隷になっている可能性が高いだろうことを思った。
彼女にはもう、私と生きるしかすべがないのかもしれない、と悟った。
同時に私は心の中で、戦いの中で殺された昔の彼女に、私はその金髪の彼女と生きることを誓った。
昔の彼女は、私に微笑んでいるように思った。
 
 
その映像が終わったら、耳元で
「もう終わりー、終わりでいいよ」
と言う声がしたので、終了にしました・・・。