鎌倉時代、武士の妻?

さて、前回の「もろすけ」の後に、場面が変わってもう一つ見た。
私が「もろすけ」のとき寵姫だった女性が、今度は自分の夫になっていた。
自分自身は、結構美人だったらしい。気が強そう。
髪は下ろした型。鎌倉時代だという。
 
自分の城か、屋敷に「たてかわ」さまという人がやってきた。
こいつも知り合いだ!
どうやら、私をモノにしたいらしい・・・。
「たてかわ」は、表向き夫の友人のようにしているが、立場上は主君か、
夫よりも力のある微妙な立場の人間で、
彼に拒否されると私たちは攻め込まれてお家がと潰れてしまう、という関係のようだ。
しかもその場合、恐らく難癖つけられて、理不尽さを訴えたところで揉み消されるだろう。
 
「たてかわ」さまは一見美丈夫であるが、相当性格が悪い(頭も良い)。
夫は色々言われて、どうしても今日屋敷に泊まる彼の部屋に、私を侍らせざるを得ないように言い包められてしまったようだった。
姿勢を正してきっちりと座り、内に怒りを込めている私に、夫は「申し訳ない」と深く頭を下げている。
なんて情けないの、と思いつつ、家のため、夫のためか・・・と諦めもある。
この時代に珍しく、私は乞われて夫の妻となったようで、愛情もあった。
 
まあ、「たてかわ」さまは最低な奴で(苦笑)、
閨の出来事を思うと、どうやらいつかは私の夫を殺して私を取り上げようとしているような感じがある。
また、「たてかわ」さまは私に対して
「私がいない間も、一夜として忘れられないようにしてやろう」
などと言っていた。バカじゃないのか。憎しみで忘れられないっすよ( ´ Д `)
私が事が終わってあまりのことに呆れ果て、疲れ果てて肘掛にもたれていると、
「どうした?」などと嬉しそうに聞いてくる。
「なんでもございません」と返したが、あまりのバカさにぐったりだった。
 
その後については分からない。
でもまー、夫の情けなさは、「もろすけ」のときの私とおあいこって感じかね。
今世でも上記のようなダメ夫婦的関係にならないよう、気をつけます・・・。