二人のマリー

 
私は、少し踵の高い(3〜5cm)黒い革靴を履いていた。
格好は、黒のロングスカート。
メイドの格好だ。
場所は広めの台所。
一人で玉葱を切ったりしている。
結構楽しく仕事をしている。
どういうわけか、
「嬉しいけど、私が作った料理なんかで良いのかな〜」
と思っている。
私は、マリーという名前だ。
20そこそこという年齢だ。
 
 
外に出ると、赤毛でそばかすのいっぱいある男の子(ハリポタのロン似)に
新聞紙で包まれた花束を渡された。
綺麗だが、ガーベラや名前の知らない素朴な花で出来ており
「お嬢様に渡すには、ちょっと(貧相すぎる)・・・」
と言って返そうとすると(包み紙が新聞紙だし・・・とはいえヒドイ私(笑))、
「ばか、マリー、君ににだよ」
と言われた。
そのときの私は、彼のことが好きとか恋愛対象という考えすらなく、
そんなことを言われて
『はあ、そうなの・・・って言われてもなあ・・・困ったもんだ』
と思って、ぼーっと立っている/苦笑。
 
 
また、場面が変わる。
仕えている家のお嬢様の髪を櫛か何かで梳いているようだ。
とても綺麗でしっとりした、オレンジがかったブロンドの髪だ。
「本当にお嬢様の髪は綺麗だなあ」
と思い、自分のことのように嬉しい。
お嬢様はとてもかわいらしく良い人で、私は大好きなのだ。
彼女は私より2、3歳年下のようだった。
 
 
場面が変わり、お嬢様の母君(奥様)か教育係の人が目の前にいる。
私の右隣には、お嬢様が居る。
その母君か教育係の人が、
「二人だけで、大丈夫かしら」
と言った。
どうやら、私とお嬢様だけで一日留守番をしなければならないらしい。
その言葉に、お嬢様がパッと私の右腕に腕を組んで
「大丈夫、ケイトがいるから」
と言って、にっこり私に笑ってくれた。
お嬢様に友人のように思っていただけているのだなあ、
頼りにしてもらっているのかあ、と嬉しかった。
 
またこのとき、
『エッ、私はケイトじゃないっすよ』
と思ったら、どうやらお嬢様も私と同じマリーという名前のようで、
使用人が同じ名前では困ることから、
私は家の中のあだ名として、ケイトと呼ばれていたらしい。
しかも、このあだ名はお嬢様が考えて下さったらしい。
 
加えて、パッとお嬢様に腕を組まれたとき、
「あれっ、この人とこの感じ、知ってるぞ?!
あれ?これ、もしかして、○○では???
あ、そうみたい。○○だ」
と感じた。
○○というのは今の友人の名前。
 
 
 
初めの場面で「いいのかな〜」と思いながら料理を作っていたのは
この留守番の時のようだ。
いつもは料理人か先輩のメイドがメインでやっていたのであろう。
また、ロン似の青年の外見から、ここはイギリスなのではと思った。 
 
 
友人が出てきたのは初めてです♪
本当だったら嬉しいなあ。
でも、これをみるときに私は
「私の今世ではもういらない、でも引き摺っている過去世をみせてください」
と宣言したので、友人が出てきたのはなんだったんでしょうか〜(^^;;。
ふしぎです。
「家事をするのは、『どうしてもしなきゃいけない』わけではもう無いし、楽しんでやればいい」ということで、
友人のことは楽しいオマケかなあ?<良いように解釈(笑)。
でも、良い繋がりで嬉しかったです(^-^)v