シュ・メイサン

今回は、普段の生活で
なかなか人間関係が向上しなくて困っている相手がおりまして
(この前「戦ってしまう」と言ってた人)
その人がもし関係あったら見せてくれー
と思って始めました。
 
気が付くと、紫の布の靴を履いていた。
ヒールがないけど、パンプスみたいに足の甲が見えるデザイン。
薄紫のふわふわショールを持っている。
スカートか、何か分からないが裾の長い服を着ている。
なんだか全身紫色っぽい格好だ。
私の名前は、「しゅ めいさん」らしい。
足下を見ると、岩場だ。
その更に下は森になっている。
突き出した岩場の先端に立っていて、あと2mも行けば、落ちて死んでしまうだろう。
振り向くと、黒髪の男性が中途半端に手を広げて立っている。
「メイサン、結婚するって言ったじゃないか・・・」
と、私ににじり寄ってきた。
彼の名前は「じくうん」だ。
長い四角い顔をしている。
この人は、私が「戦ってしまう相手」だ、と感じだ。
 
場面が変わり、私は4,5歳の子供だった。
家の白い壁の後ろで、ジクウンと二人で遊んでいる。
ジクウンは私より2,3歳年上のようだ。
とても仲が良さそうだ。
「大きくなったらお嫁さんになって」
とジクウンに言われ、私は何気なく「うん」と返事をしていた。
 
また場面が岩場に戻る。
ジクウンは私ににじり寄る。
それにあわせて私も後ろに少しだけ、下がる。
「結婚して、『こう めいさん』になるんだ・・・」
と、ジクウンはなおもこちらに来ようとする。
「来ないで!殺す気?!」
と私は恐ろしさで蒼白になりながら叫んだ。
 
今度は私は、石積みの井戸の中に、ゆっくりと入っていくところだった。
綱を掴み、木のバケツの上に垂直に立ってゆっくりと入れてもらう。
多分、家族の誰かが私を井戸に下ろしていく。
その人が、私に井戸の蓋を閉めることを合図し、
私は頷いて返事をした。
外で声がする。
ジクウンの声だ。
なにやら怒鳴っているのが聞こえる。
家族が、「今、メイサンはいないんだよ」と言っている。
私は嫁に行くことが決まっていた。
相手はジクウンではない。
そのことで、ジクウンが押し掛けて来たのだろう。
私は早く、早く帰って欲しい、早く済んで、と思って
井戸の中で目を閉じてじっとしている。
 
私は黒が基調で刺繍をされた、厚手の服を着て歩いている。
婚礼衣装を着て、右手を老いた母に引かれて婚家まで歩く。
前後に、婚礼の道具を運ぶ人なのかわからないが、
沢山の人が一緒に参列してくれている。
道の途中、畦の向こう側からジクウンが鍬を持ってこちらを見ていた。
私は恐怖で、母の手をぐっと強く握っている。
「お前はもう嫁ぐんだから、大丈夫よ」
と母が私にささやいた。
自分の手が、脂汗で濡れているのが分かった。
足が震えそうだ。
 
私は、家で頭を抱えていた。
「いや、怖い!」
と言って顔を両手で覆った。
家族の女性が「大丈夫よ」と言って私の肩を撫でてくれているが、
怖くて怖くて、全く気がおさまらない。
そうこうしていると、夫がやってきた。
彼は私より2,3歳年下のようだ。
顎が細い卵形の顔で、眼がくっきりとした結構な美男だ。
細身で、日に焼けたのか少し肌が褐色だ。
大丈夫だ、というように私を抱きしめてくれた。
思わず、私は泣いていた。
結婚しても、ジクウンが時々姿を見せていたのだろう。
 
私は白髪になっていた。
もう老女と言われる年齢だろう。
不眠症だったようだ。
ジクウンが来るのではないか、と思って安心できないでいた。
 
 
うーむ、まさかストーキングされていたとは・・・。
しかし、気にしすぎて自分の人生を全然楽しめてないですね。
そこが馬鹿らしい!
良い夫と結婚したんだし、無視して楽しく暮らしてりゃ良かったよ。
周りは理解してくれてるんだしさ〜。
 
それにしても、意味もなくその人と会うときは
何となく構えてしまっていたのは(初対面から)、これが理由なのかな。
しかし、今はストーキングされるような相手じゃないので
ま、もう気にすんなってことでしょう。
お互いどう見ても異性として見てないしね。
異性の趣味も全然違うしね。
それになにより!生きているのは今の私だもんねー。
でもちょっと、びっくりした/笑。