ヨーロッパで小姓?

母親に手を繋がれて
市場へ行く少年でした。
ダークブラウン色の髪の白人だった。
フランスかどこか、ヨーロッパです。
 
しましまの模様が入った運動靴を履いています。
新品みたい。
でも、ぼろい服に新しい運動靴がとっても似合わないです。
 
母と手を繋いで一緒に歩いていると、
市場の最も混んでいるところになった。
 
「あっ」
と思ったとき、母の手が離れた。
「おかあさん、おかあさーん、おかあさーん!!」
と何度も呼んでも
母は全く振り返らないまま
どんどん人ごみの中で見えなくなっていった。
気付かないのか、どうしようと思いながら
叫びつづけた。
 
尚も母を呼びつづけると、
いきなり首根っこをグイっと引っ張られた。
驚いてそちらをみると、髭面の男に
「もういいだろ。
おまえは売られたんだよ」
と言われた。
 
気がつくと金持ちらしき人(男)の家に売られたようだ。
そこでまあまあの教育も受けたようだ。
ええと、その後、
いわゆるおもちゃと言うか
育てられながら、その男の愛人として生活をしていたらしい。
青年期までずっとそんな感じだったらしい。
 
「ぼくは体がなかったら、なにもない」
と思ったのを覚えている。
大人になった後、彼はどうしたのだろう。
そこまでは分らなかった。 
 
 
げろげろですね。
今までで一番喜びの全く無いものだったかもしれない。
今が幸せです・・・。