ロンドンの時計屋さん

1752年生まれ。*1
ロンドンの時計店(修理専門かもしれない)の息子で、
流されるようにして言われるまま、
父の跡を継ぎ時計屋になる。
マーガレットという女性(気丈そうで、茶色い髪を縦ロールにしていた)が
好きだったようだ。
しかし、彼の性格は猛烈に気が小さかったようす。
告白はしていなさそうだ/苦笑。
最期は、馬車に引かれて大腿部より下の脚を失って亡くなった模様。
 
初め、
足元を見ると
ちょっとヒールのある
ウイングチップの茶色の革靴を履いていた。
ヒールがあったため、男か女か分らないぞ!
と思っていると、
左手のカフスを直す自分の手が見えた。
痩せた白人の男の手だ。
このパーツからすると、背も高かった模様。
顔立ちも中庸で、
良くも悪くもない、存在が薄い感じの人間だったようだ。

建物の壁に挟まれた非常に狭い石畳の路上に立っている。
道幅は1mほどしかない。
右側に、オレンジ色の灯りが二つ見える。
飲み屋の入り口のようだ。
入ると、ダークブラウンの木のカウンターしかない。
部屋は薄暗く、1、2人先客が居る。
なじみの店のようだ。
飲み屋の親父は、
「よう、ローレン(ローレルだったかも)、
今度俺の時計も作ってくれよ」
といってきた。
「今度な」
などとやる気のない答えをしている。

人生、情熱を注いだといえることもないまま、終わったようだった。
平和で、しかし退屈そうだった。
 
 
それにしても、
私はアナログ時計を見始めると何時間でも見ているのですが、
こいつのせいだったのか・・・と思う/笑。
機械の分解修理が好きなのも彼に由来しているのかも。
 
更に追記
そうそう、ウイングチップの靴も、一つも持ってないけど
目に入ると欲しくてしょうがないのは、やっぱりこの人の所為かも〜。
好きなデザインと質のものは高くて買ってないけど・・・。
ぼんやりした人だったが、私の嗜好に影響を与えていると感じます。

*1:この年、ベンジャミン・フランクリンが雷の最中に凧揚げをすると言う暴挙に出て、雷さんは電気だと証明しました。 もしかしたら、ここで出てきた年は1852年かもしれない。