自暴自棄ちゃんと私

フォーカシングで自暴自棄ちゃんに会いました。
うーむ。
凄い進み方をするのだが、さくさく行かんで!
とちょっと思っていた。記録が追いつかないw
 
どうやって会ったのかというと、
「今、私が知るべきことがあったら教えてください」
といってみたら、出てきてくれたのです。
私が語りかけて、フェルトセンスが立ち上がるのを待っていると、
小さな浅黄色のドアだけが現れて、小さな女の子が後ろ姿であらわれた。
その女の子が、扉を開けて、線で描かれた階段を下りて、
滑り台を頭を下にして降りて来て、
私のところにやってきた。
5歳児ぐらいだ。
 
私の前にやってきたので見てみる。
というか、いるだけで、変な感じ。
球体間接人形のような体で、顔が陶器が割れたようになっていて、空洞になっている。
見た目がコエー。
恐怖?
彼女は、人形のような手で私の手を取り、
「わたしは、自暴自棄」
と言った。
いつから居たの?と聞いたら、4歳のころに生まれ、6歳からずっと一緒にいると。
 
 
こいつは大物に違いない!
 
そのとき、ちょうど座談会で昔話をしたりしていたのだが、
これがまた、どうやら、自暴自棄ちゃんの発動(?)によって人生の選択が行われている。
ところで、自暴自棄になぜチャン付けしているのかと言うと、
あだ名をつけようとしたら
拒否され、
でも自暴自棄って呼び捨てなのもなー、それこそ自暴自棄じゃん、ということです。
肩までの長さの髪だし、薄青のワンピースだしね。
ちなみに今、水色じゃなくて薄青と書いたら、喜ばれました。< 自暴自棄ちゃん
 
で。
自暴自棄による人生の選択
に気がついて、ウエー、まじでぇ・・・やけくそで構成されてるのかよ!と毒づいていたら
「人は、私を運命とも言う」
ううう、まあ、そうかもしれん。
 
 
また違う時に自暴自棄ちゃんを呼び出したら
人間の子供の体になっていた。
手をつないで歩くと、手がぷにぷにです〜。
顔が空洞のままですが・・・。
顔を覗き込むと、陶器の割れ目の向こうに暗い水が垂直に張っていて
自分の顔が歪みながら写った。
結局は自暴自棄ちゃんも私なんだよな。
自暴自棄ちゃんの空洞の顔を見ていたら、
植物のようなものが生えてきて、つぼみができた。
つぼみはピンク色で、向日葵の形をしている。
あっという間に花が開いて、実が育ち、花が重くなって俯き、ぼろぼろと種が落ち始めた。
おおお、こぼれるー、と思い手を差し出すと、種が手のひらいっぱいになった。
その種があっという間に私の掌に根を張り始める。きもちわるい。
ぐんぐん根を張り、体中に根が張り、葉が茂り、花が咲き始める。
向日葵の花は自暴自棄ちゃんに生えたピンクのものと黄色いのがある。
あまりにも花が茂るので、私は身動きを取れなくなる。
それを、自暴自棄ちゃんは私の右人差し指を握ったまま、見ている。
動けないんですけど・・・。
体中に根を張った花が実をつけ始め、
またぼろぼろ実を落とす。
私は、カサカサになって土になる。
気がつくと、広大な大地にいろんな色の向日葵が咲いている。
また育っては、枯れ、種を落とし、芽を出し、というのをすごいスピードで繰り返している。
日も落ちたり、登ったりを繰り返している。
自暴自棄ちゃんはその中にしゃがんで、枯れ葉のようになった私の指を握っている。
自暴自棄ちゃんの顔から咲いた向日葵は、種を落としてカラカラに枯れたままだ。
土になって、大地と混然一体となった私は、安定していて、幸せな気分だった。
ただ自暴自棄ちゃんの言葉にならない沁みるような小さな寂しさを感じる。
 
 
また違う時に自暴自棄ちゃんと手を繋ごうかーと手を伸ばしたら
自分の体がダブり、白い体が浮き上がって、それが自暴自棄ちゃんの手をつないだ。
その白い体は、水晶の竜の私だった。
身長が2m以上あり、背中から鬣のように水晶が生えていて、髪が長い。白いというか透明というか。
水晶の竜は形としては、人の形をしている。ファンタジーな感じ。
それは、自暴自棄ちゃんを嬉しそうに、愛しげに抱き上げる。
自暴自棄ちゃんの顔からは、今度は蛇のような細い深緑の東洋竜が出ている。
その小さい東洋竜が、きょろきょろ周りを見たりしている。
後ろ脚が見えないので、30cm以上出ているようだが、上半身だけ出ているようだ。
水晶竜は自暴自棄ちゃんを膝に抱っこして、何やら可愛がっているようだ。
私は、二人に取り残されているw
水晶竜は私を見て「人の尊厳というものが、おまえは本当にわかっているのか?」と言って微笑んでいる。
分かっているか分かっていないか、わかりません・・・。
つーことは分かってないのか。
「人の多面性というものを思え。彼女は私達の中にいる、本物の神だよ」
と、自暴自棄ちゃんとあやしている。
自暴自棄ちゃんは水晶竜のひざにのったまま
「神の形が一つだと思えば、それは何がが死んでいくことを許すことだ」
「自分の中の、輝く可能性を殺してはならない」
「本当の神に会いたければ、自分を認めるんだ。自分こそが、そのものだ」
うーっ、自暴自棄ちゃんはいったい・・・。
 
 
また別のとき(記事長い!てか、展開が早すぎるんだよw)。
自暴自棄ちゃんの顔の割れ目はそのまま。今回は何もいない。
色がやたら白いですね。
「外で遊んだことがないから」とのこと。
場面が、全体的に暗い。
自暴自棄ちゃんは私に両手を伸ばし、体の中に手を埋めた。
そのまま、半身を私の体に埋めていく。
そして、体の中で手を探っているようだ。
すこしすると、牛刀のようなナイフを一本、心臓あたりから引き抜いた。
刃渡り50cmぐらいはありそうな、持ち手と一体型になったくすんだ銀色のナイフだった。
ガラスのような床に落ちて、高い音がした。
自暴自棄ちゃんはまだ体の中を探り、今度は何本も束でさっきと同じようなナイフを取り出した。
一本のナイフが床に亀裂を作った。
ビシリ、という音に下を見ると、亀裂の破片に沢山の私と自暴自棄ちゃんが映っている。
自暴自棄ちゃんは鏡のような床を通して、私に
「自分を刺してはならない」
と言った。
床に、一滴、血がピッとついた。