くせ

なぜなんだろう、と思う。
 
誰かが自分を満たしてくれる、ということはありえないのだ。
 
答えはいつも自分の中にあり、
自分の幸せは自らの中にこそある。
 
それを探求するために、
色々な鍵を見つけてきては、差し込んで、回してみる。
大体の鍵は運よく差し込めたとしても回らず、
しかし、時々ぴかぴかに輝く鍵を見つけて、
それはもう、
鍵穴に差し込むまでもなく、自らの扉を開く。
 
扉を開けて、いつも素晴らしいものに出会えるわけではないが、
感情が打ち震えるところに来て、
人格の変革を迎え
自らを作り、
自らになっていく。
 
孤独は、それに気づいたとしても決して、誰かが埋めてくれるものではない。
知っているのに、
なぜ、誰かを求めてしまうのだろう、と思う。
 
この、どうしようもなく今存在している癖が、
何かの扉になるのだろうか。
なってほしい。