観音の滝

風呂場でボーっとしていた時、
「あー、主題を決めないでフォーカシングしてみよう」
と思ったので、
「何かそっちから、見して」
とお願いしてみた。
 
すると、
草原の中にきれいにおわん状にくぼんだ場所が出てきた。
生えている草は若草色で、とてもやわらかそうだ。
その窪地はだいたい、大きめのたらいぐらいので
私は窪地のふちのところに腰かけていた。
すると、窪地の中心から巨大な人が現れた。
Sさんだった。
両手を私の方に差し出すようにして、
「あなたが落としたのは恋愛か、愛か」
と問うてくる。
Sさんは、大阪のタワー(通天閣)ぐらいの大きさだ。
それに対し、私は
「いや、愛は失うとか、ないでしょ。恋愛は・・・どうなんだろう」
とか思った。
すると、後ろに天使が一人、巨大な剣を持って立っていた。
この青っぽい銀髪!メタトロンさんです。
「わあー、久しぶり!」
と思っていると、お久しぶり、という感じで微笑まれ、
私の背中からサックリ剣を差し込まれた。
その隙間から、エメラルドの光のようなものが流れ出し始めた。
私はその時には、空中に引っ張り上げられていて、
そこにあるひょろ〜〜っと茎の伸びた蓮の葉の上に立たされた。
私から流れ出る光はSさんに注がれて、Sさんは滝行みたいになっている。
気が付くと、目の前にもう一人天使がいて、ミカエルだという。
こちらも剣を持っていて、前からサックリ切りこまれた。
二人はさらに剣を動かして、マーキースカット(舟形)のように
大きな裂け目を私に作った。
私は観音とかの像がするみたいな手を形作って立っていた。
裂け目が大きくなると、エメラルドだったものは金色になり、
ゆるい弧を描いて滝となり落ちていった。
ああ、そうそう、緑は金を薄く叩いた時の色よね、などと思う。
そのうち自分が金色の仏像になった。