相変わらず、よく夢を見る。
今日は家に沢山の友人が訪ねてくるというものだった。
私は土地をいくつか移動しているので、各地に友人がいるのだが
それぞれが、来てくれるという。
 
非常にうれしいものだったが、
喜びとともに友人たちを迎えながら、
「しかし、彼らもまた去る。私が一人ということは、変わらない」
という思いがあった。
 
 
結局は一人だ。
何処まで行っても、一人だ。
孤独という感覚がある。
強烈な寂しさと悲しさがある反面、
この感情は、自分が決めて味わっているものだ
という感覚がある。
一人であるというのは、ただその状態だけで
それに善悪は存在しない。
それを、どこか自分の深いところはわかっている。
それが、変わらないことをどこかで諦めている。
 
何をしても、
何をされても、
何を感じても、
何も変わらない。
何もない。
何の意味もない。
成長も退化もない。
 
何もかもが無為である感覚が、私はひとりである、という認識を強化する。
以前は悲しみの中だけで感じていた、ひとり、という感覚が
悲しみさえもない、何もない空間にただ、在る、という感覚に
移行していく感じ。
 
私は、ひとりなのか。
ひとりならば、何故、誰かと居たいと思うのか。
それは、幻想から抜け出せない私のエゴなのか、
それとも、人間という生き物である私の、根本的な欲求であるものなのだろうか。