海、お茶を淹れる

今日は海を見る夢を見た。
左側の公園越しに海を見ながら誰か(多分女性)と歩いているんだけど、
土で出来た階段があって、私は左側のすぐ下りる階段を
もう一人の人は、少し歩いてから下る右側の道を歩いていった。
その二つの道は、すぐに一緒になるんだけど
右側(私が行かなかった方)の道は少し長めに高い場所を歩くので、
私より少し長く海を眺めていられる。
「右に行ったほうが良かったかな、
でも、海があることは変わらないし、
今まで沢山の海を見てきていて、
この一瞬の違いがあっても、変わらない、何も」
と思う。
同時に、
「目の前にいくらでも海があるときはその価値にあまり重きを置かないのに、
見えなくなるって分かっていると、たった数メートルでも
損をしたような気になるものなんだな」
と感じていた。
海は青く、とても美しい。
 
しばらく歩いていたら、一軒の日本家屋に着いた。
ちょっとぼろい。中が丸見え。黄色く変色した畳。
そこに、5,6人の女性が集まっている。みんな、せいぜい30歳ぐらいまでの若い人。
従姉妹とか、近いような遠いような関係の人らしい。
でもみんな見たことない人。
その中心に、祖母が布団に寝ている。えらいしわしわの老人。
祖母だけど、見たことない人(実在した祖母の顔じゃない)。
私に、右手を伸ばして何か言っている。わからない。
でも、なんだか暖かい優しい気持ちになる。
私はこの人が好きだ。
若い女性の誰かが、お茶を淹れようとしていた。
私は、「いいですよ、私がやりますよ」と言ってやらせてもらった。
お茶を淹れるのは楽しかったが、ちょっと「えらいね」と思って欲しくてやっているような感じがあった。