中国山奥の少数民族

これは、多分一番初めに見た前世ではないかと思う。
ワイス博士の前世療法 (瞑想CDブック)のCDで、最初に自分で目的をあげて見たものだ。
これを見たとき、私は
「皆がいい人だというけれど、どうしても拒絶してしまう」
という人がいて、何の根拠もなく、ひたすらダメだった。
傍にいると、攻撃されるかのように構えてしまう。
こりゃ、前世が関係するかも?と思って、
「この拒絶感の理由を教えてください」
とやったのだった。
もう、ほとぼり(?)もさめてきたし、
忘れないうちに記録する。
 
足元を見ると、刺繍をされた靴が出てきた。
ピンク色の花が黒い靴に刺繍されていた。
山々の隙間に、段々畑が見える。
物凄い鬱蒼とした森の中に、畑を作って生活しているようだ。
私は女で、小柄だ。
黒がベースの刺繍を施された重い服を着ている。
特に、頭が重い。
頭に凄い飾りのされた帽子のようなものをかぶっている。
婚礼衣装のようだ。
私は結婚するらしい。
目の前に、少し大柄の人の良さそうな四角い顔の男性がいる。
私を迎えにきたようだった。
「私はこの人のことが、好きでも嫌いでもないのに」
「私がこの人と結婚してしまって、申し訳ない」
と思っている。
まあ、仕方ないのかもしれないとの思いもある。
 
場面が変わり、姉と話している。
姉はしっかりした人で、長女である。
姉は長女なので、家を継がなくてはいけない。
婿をとるか、養子を取らなくてはいけない立場にある。
私たちのほかに兄弟はいない。
「あなたが幸せになれば、いい」
と姉は哀しみのような、怒りのようなものを押さえつけた様子でいう。
 
私は、姉が私の結婚相手をとても好いていることを知っている。
しかし、相手は長男のようだ。
姉は結婚できない。
私は、家にいられないので、適当なところに嫁に出なくてはいけない。
ちょうどいい相手は、その男性しかいないようだった。
姉は、私を本当は憎んでいるだろう、恨んでいるだろう、と私は感じている。
人の手前、私を祝福しているようにしていたが、
物凄い憎悪を向けられていると感じた。
元々しっかりした姉を恐れている感じはあったが、
その恐怖感と、申し訳なさが私の中に根を下ろしてしまった。
 
夫婦生活は特に問題がなかったようだ。
夫のことは殆ど印象がない。
良い人ではあったようだ。可も不可もない。
しかし、姉に対する思いはずっと消えなかった。
姉の死は、私が見送った。
老衰か病死だった。
お互い、十分に年をとっていた。
姉は結婚しなかったようだった。
そのときには既に私の夫は老衰で亡くなっていた。
臨終のとき、姉に
「お姉さん、ごめんなさい」
と言った。
姉は
「なんのことよ・・・」
と少し笑ったが、私の言っていることを本当は判っているようだった。
 
この姉が、私の苦手な人だったようだった。