武士に閉じ込められる

書くのをずっと忘れてましたが、
9月終わりのこの頃に思い出したので、ここで書きます。
メモは取っておくもんですね。
 
気が付くと、足元は白い足袋。
履物は、はいていたが脱いだ様子。
狭い部屋。
板の間で、おそらく5畳ぐらいか。
顔がぎりぎり出ない大きさの幅で格子になっている。
私は腰まである長い黒髪を結わずに下ろしていて、着物姿だ。
振袖かもしれない。
 
一番特徴的なのは、
「何で私がこんなところに入れられているの?!なんなの、これは!」
という怒りだった。
 
状況としては、私を匿うために
牢か、隠し部屋に入れたようだ。
壁をよじ登っても外に出られないような造りになっている。
すべて木造の日本家屋だ。
格子の向こうから、月代のあるちょんまげ武士が神妙な顔で覗いてきて
「申し訳ありません、あなた様のためなのです」
と言っていた。
 
でも、
なんなんだよ!出せよ!
と思っていた。