旅をする女

防寒用の綿の詰められたブーツを履き、
物凄い雪の中を歩いていると、
後ろから
「ユキエ!」
と私を呼ぶ声がした。
私は怒りを込めながら、力強く歩いていく。
目的地のない長い旅をしているようだった。
 
ここはどこ?いつなのか?と尋ねると
23年、と出る。1723年か1923年??2048年というのも浮かぶ。
そのため不確定。
また、彼女の年が23歳のようだ。
2048年で23歳なら、生まれ変わりのブランクを1年としても
私の今世は2024年に終了となるし、良くわかりませんね(^^;))
少し小柄で、ウェーブがかった黒髪をした黄色人種の女だ。
場所は、ポーランド?もしくはロシアにいる様子。
 
場面が変わり、
黒い鉄の暖炉で煌々と薪が燃えているのが見える。
一緒に、背の高いストレートの金髪、緑の目の青年が居る。
彼の名前はマイスというようだった。
二人とも、つなぎのような下着で暖炉の前に居る。
私は、「父が・・・」と呟き、泣きそうになる。
旅を始めたのは、父親が亡くなり、家族が居なくなったためのようだ。
このことから母はもうかなり前に亡くなっているらしい。
この悲しみを消化していないことが、怒りとなって蓄積し
旅を続けるエネルギー源になっていたようだ。
マイスは慰めようとしたのかキスをしようとしてきて、
「こんなときに!」
と思って振り払うと
ただ、抱きしめてくれた。
そこで、思い切り泣いた。
 
その後も、マイスと旅を続けていたようだ。
暖かい場所に居たこともあったようで、素足を川に浸し、
それを眺めたりもしていた。
 
また、旅の最中のマイスとの会話が出てきた(ユ:ユキエ、マ:マイス)。
 
ユ:強く生きたい マ:もう君は充分強いよ
 
ユ:安住の地がどこかにあるはず マ:そのどこかをここにすることができる
 
マ:ワイフになってくれ ユ:そういう考えのあなたとは無理
 
ユ:私は行く マ:一緒に行く
 
むう、言葉の使い方で対立が起きている上に、
ユキエはとっても頑固で意地っ張りだったようだ。
マイスも、良くこんなユキエに付き合ったものだ。
彼は、「一緒に生きていこう」、と思ってくれたのだろう。
言葉尻の揚げ足取っている場合ではない/汗。
かなりの長旅をしていたようだ。
その後どうなったかは判らない。
 
もっと素直になれたら良かった、と思った。