何かをあげる

何かをあげる
ということは、本当はないのかも知れない
と、思った。
 
良いことも悪いことも、
全て貰い物だ。
奪われたと思うようなことも、
奪われたという体験がやってきた
というような、貰い物だ。
貰ったものはひとつも返すことができないし
本当は返さなくても良いのかも知れない。
物質的なものは内面の鏡で
自らさえも世界の鏡で
何もなく。
 
ああ、じゃあ、
上記が真なることなら
初めから最後まで
何一つ何もなくて
何も動いていなくて
何も、貰うこともできず、
あげることもできず
 
ただ、
ある、
という状態のみ
 
なのかも知れない。
赤い太陽を映して、太陽の如くあったり
肥溜め映して、肥溜めの如くあったり
ただそれだけなのかも。 
ただ映すだけしかしていないのに、
こんなにいろんなことがあるんだなあ。
なんか、面白いかも。
面白いシステム。
うまくできてるなあ。
このデザインに、
なんでか感謝の念が出てきたよ。
 
これって、前にネガティブな感じと来たことがあったな。
結局、全てのものの
正負、良し悪し、善悪、意味無意味なんか、
自分が決めてるだけなんだ。
 
そっかー。
全ての感情も、ただの反応なんだな。
 
もっと何でも楽しんで、安心して、自らの平和の中で、
生きよう。
何もないことを、味わっていこう。
だって、「私」というものさえ、ないのだから。