泣かれた

関係性のフォーカシングを四人についてそれぞれしてみた。
そしたら、
二人に泣かれた……。
うーん。
 
ひとりは、フォーカシングを始めたとたんに蹲って泣き始め、
水色の卵の形になり、私のズボン(緑の作業用みたいなやつ)の右股のポッケに入り
それでもまだ泣いて、
ズボンから涙が染み出していた。
「みんな自分がいつも優秀だって、そればかりで、もう嫌だ」と。
お疲れ様……。
反対の左ポッケには右ポッケにその人が入ると同時に
同じ大きさの卵型の水晶がスポッと入った。
「あーららあ」
と思いながら、ま、いっかという感じで終わった。
 
またひとりは、初めて
何の変化もなかった。
「このままにしましょう」
「そうしましょう」
みたいな。
こんなこともあるんだなあ。
 
もうひとり。
食われました(爆)。
どろどろに溶けた相手に絡み付かれて
「なんで侵入できないの」
と何度も言う相手。
私はそのうち、大きなドーナツ状の巨大水晶になる。
そんで、相手は私に絡み付きはしても私に侵入はできず、
結局丸飲みされる。
しかし、相手の体から染み出して出る私。
出た私は絹のリボンでくるくる巻かれて、掌サイズになり
大きな私に飲み込まれ、自分の腹の中で休む。
この私はてれんとした黄色い絹のワンピース。
ドレスにも見える。
相手の方は泣いて蹲っている。
私たちは鏡越しに向かい合っている。
「鏡に私が映ったからといって、あなたの答えは私の中にはないよ」
と私は言う。
 
最後、
プロポーズされました。
妄想だなあ(笑)。
しかし、
我々の間には境界があり、
それはそのままで
異種交配みたいな。
私は水っぽい衣装、ベール付き。
なんか、あんまり会わない人なのだけど
「自然な再会」
を予告されました。
さあ!どうなる、現実は。
 
 
フォーカシングで、
外の世界は変わらない。
でも自分の中に落ち着けるんだよなあ。
まあ、自分の認識を通してしか世界は見えないのだから
それでいい気がする。
 
しかし食った相手に泣かれるというのは二回目だよ。
あと、フォーカシング中に期待をすると、過程が変わっちゃうんだよなあ。
怖いとか思うと怖くないやつに変わっちゃう。