手放すこと

自分には、まだまだ手放すと良いものがたくさんあるのだな、
と、年の瀬を迎えて思う。
こういったことは、外からの情報と接触することで
よくわかる。
何より、人に会うと良く判る。
何より、昔の自分に会うと良く判る。
 
実家にて、
掃除がてらに引き出しをひっくり返した所、
昔、大切に読んでいた小説たちがごっそり出てきた。
十年前ぐらいのものだ。
それを見ていたら、
今の自分の進路を決めた要因となる小さなきっかけを発見。
ああ、この頃の自分のこの小さな選択が、私を作ったのか、と知った。
小さなことが私を作ってきたのだな。
 
今している、何気ない小さな選択も、
将来の私を決める、大きな要因になるだろう。
だから、今を大切に生きなくては。
今しか、私の人生には存在していないのだ。
 
こうしたことを、今年はたくさん学んだ。
人生には、たくさんの準備が必要で、
それこそが、人生の要素だ。
結果を求めて走ってきた、
そのわだちが自分の人生だ。
そして、そのわだちを何時終えることになるのか、
自分には決めることが出来ない。
知ることも出来ない。
だが、必ず来る、その時。
 
この、その時について知ることが出来ない、これこそが
自由の形のひとつではないだろうか。
予期できないものを、予期できないままに、
そのままにしておこう。
それを楽しもう。
その勇気を手に入れて、
人生のコントロールを手放そう。
首輪をはずせば、もっと遠くへいけるはずだ。
その場所は、自分の期待を越えた場所であるにちがない。
 
さあ、手を離そう。
2007年の私に、私はそう語りかけよう。
今年、支えてくれた、たくさんの方々、お会いした方々、
まだ会ったことのない、たくさんの人々に、感謝を送ります。
 
新しい日々が、より美しいものとなりますように。